弊所の顧問であり、長年にご指導いただきました園部先生が2024年9月13日に ご逝去されたとの知らせを受け、深い悲しみの念に堪えません。
先生には、長年の最高裁判所判事としてのご経験から、法的な助言をはじめ、
温かいご支援をいただきました。
また園部先生は、法的な助言だけでなく、その卓越した人格においても私たちに
多くの影響を与えてくださいました。
いつも温かく接してくださり、私たちの立場に立って物事を考えてくださるそのお人柄には、
常に感謝の念を抱いておりました。
困難な状況にあっても冷静に対応し、他者を思いやる姿勢は、まさに私たちのお手本でした。そのおかげで、弊所は多くの困難を乗り越え、成長することができました。
園部先生のご逝去は、私たちにとって大きな損失であり、まだ信じられない思いです。しかし、先生から学んだことを今後も大切にし、先生の思いを継承していくことが 私たちの責務であると感じています。
改めて、園部先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 また、ご遺族の皆様に深くお悔やみ申し上げます。
行政法の権威であり、尊敬する園部逸夫先生を、2014年7月1日 名古屋総合法律事務所の顧問(アドバイザー)にお迎えしました。
幼少時代は、ご尊父のお仕事の関係で日本、台湾、韓国を渡り歩き、多文化にふれあいながら生活されていました。この経験が、先生の洞察に富んだ観察力の起源になっていると思われます。
園部先生は、京都大学卒業後、同大学助手・助教授を経験し、東京地方、高等裁判所判事、最高裁判所調査官、上席調査官(行政)と判事を務められました。そして、筑波大学第一学群長など大学教授を歴任された後、最高裁判所判事に任命され9年7ヶ月間、定年退官されるまで務められました。退官後は、弁護士登録され住友商事株式会社監査役、外務省参与、内閣官房参与などに就任し、現在も精力的に活躍されています。
見識の高い素晴らしい方を顧問としてお迎えすることができましたので、今後はより一層、市民と中小企業の皆さまにより良い法的サービスを提供させて頂ける準備が整いました。愛知・名古屋をはじめ東海三県の地域社会に貢献するため、園部先生にアドバイザーとして活躍していただいております。
1929年/昭和4年 | 当時の京城(現ソウル)に生まれる |
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1946年/昭和21年 | 台北から引きあげる。 |
1954年/昭和29年 | 京都大学法学部卒業
京都大学法学部助手 |
1956年/昭和31年 | 京都大学法学部助教授 |
1957年/昭和32年 | ミシガン大学、コロンビア大学客員研究員 |
1959年/昭和34年 | 帰国 |
1967年/昭和42年 | 法学博士(京都大学) |
1970年/昭和45年 | 東京地方裁判所判事 |
1975年/昭和50年 | 東京高等裁判所判事
前橋地方裁判所判事(部総括) |
1978年/昭和53年 | 最高裁判所調査官 |
1981年/昭和56年 | 最高裁判所上席調査官(行政) |
1983年/昭和58年 | 東京地方裁判所判事(部総括) |
1985年/昭和60年 | 筑波大学社会科学系教授 |
1986年/昭和61年 | 筑波大学第一学群長 |
1987年/昭和62年 | 成蹊大学法学部教授 |
1989年/平成元年 | 最高裁判所判事 |
1999年/平成11年 | 定年退官、弁護士登録、住友商事株式会社監査役 |
2001年/平成13年 | 外務省参与、叙勲 勲一等瑞宝章 |
2012年/平成24年 | 内閣官房参与 |
現在 | 虎の門法律経済事務所客員弁護士
一般社団法人 シニア総合サポートセンター最高顧問 公益財団法人 千賀法曹育英会副理事長 公益財団法人 痛風財団理事 |
園部逸夫氏について詳しくは、
法律文化社HPのコラム
「タテ社会をヨコに生きる 園部逸夫・元最高裁判事」をご覧ください。
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